【EURO】レアルでのスタイルと真逆?ポルトガルを4強に導いたロナウドの献身 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 原壮史●写真 photo by Hara Masashi

 ポルトガル代表のロナウドは、レアルで見せるほどの活躍ができていないと言われる。レアルでの強烈なインパクトと比べれば、それは否定できない事実だろう。

 とはいえ、ロナウドの能力は現在、ポルトガルにとどまらず、世界的に見てもあまりに突出している。それを生かし切れるチームなど、世界中を見渡しても、そうはあるものではない。ポルトガル代表でのロナウドは、異次元の能力を持つがゆえの憂鬱を、少なからず抱えてプレイしているのかもしれない。

 しかし、それもまた別のロナウドの魅力であるようにも思う。実際、ロナウドの献身なくして、ポルトガルの2大会ぶり4回目のベスト4進出はなかったはずだ。

 憎らしいまでに余裕しゃくしゃくでプレイするロナウドも悪くない。だが、母国のために自分に何ができるのかを、必死に探してプレイする。そんなもうひとつの姿を見るのも、それはそれで悪くないものである。

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