2012.05.30

【EURO】優勝の必須条件!?
GKとDFが同じクラブであることのメリット

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 ほかに、イタリアも、GKブッフォンとCBのキエッリーニが同じユベントスの所属であり、そう考えていくと、自国リーグが充実している国が、守備については安定しているといえる。

 イングランドについても、CBのテリーとケイヒル、左SBのアシュリー・コールがチェルシーなので同じことが言えるが、イングランドについてはGKに少し不安があるため、安定しているとは言い難い部分もある。

 W杯南ア大会のアメリカ戦(グループリーグ)で、GKグリーンのミスに泣かされたことからもわかるように(1-0の状況で正面からのシュートをキャッチミスして失点し、1-1で引き分けた)、ここ数年、イングランドはGKを固定できずに苦しんでいる印象だ。それでも、最近はジョー・ハートに固定ができているようなので、どこまで守備の構築ができているのか注目したい。

 もっとも注目しているGKは、チェコのツェフ。メンタル、技術、身体能力、経験値、どれをとっても申し分ない。チェルシーは彼がいなければ今シーズンのチャンピオンズリーグで優勝できなかったはずだ。

 タイプの異なるGKとしては、スペイン代表のカシージャスがいる。彼はフィードがうまく、DFラインでのパス回しに加わる足元の技術の高さがあり、フィールドプレイヤーのようなGKといえる。また、スペイン代表は攻め込む時間が長い分、カシージャスは守備機会がほかのチームのGKに比べて少ないので、集中力を持続するメンタルも含め、スペインのスタイルに合ったGKだろう。

 GKやCBというポジションは、わずかなミスが失点につながり、そこでゲームが決まってしまうため、守備が安定していることは、勝ち続けるためには欠かすことができない。

 私としては、GKが固定できていないチームはどうしても不安定に感じてしまうのだが、そうした守備という面から試合を観ることも、ユーロのひとつの楽しみ方だと思う。