2012.05.27

【スペイン】国王杯優勝で有終の美。
グアルディオラ退任後のバルサはどうなる?

  • 山本美智子●取材・文 text by Yamamoto Michiko
  • ラファ・ウエルタ●撮影 photo by Rafa Huerta

 そんなビラノバに、果たして、グアルディオラの後任が務まるのかと周囲は疑問視しているのが現状だが、グアルディオラは「私は彼を16年前から知っている。彼ならできる。そこにまったく疑いの余地はない」と太鼓判を押している。

「ペップはビラノバの就任を快く思っていないのでは?」という噂もあったが、「トップコーチになるように最初に勧めたのは私だ」と、そういったゴシップも全否定し、盲目的なまでに、次期ビラノバ体制の成功を信じている。

 確かにビラノバには、メッシら現在の主力選手をカンテラ(ユース組織)時代から育ててきたという実績があるだけでなく、グアルディオラがビラノバを右腕として心から頼りにし、すべてを相談してきたということも紛れもない事実である。特に戦術面でのビラノバの功績は大きかったと言われている。

 グアルディオラが去り、ここにティト・ビラノバ監督が誕生する。国王杯制覇は、グアルディオラへの、そして第2監督としてのビラノバへの最高のはなむけとなった。

 メッシが2点目をマークした時と、試合終了まで残り1分になった時、グアルディオラはビラノバと固く抱擁した。監督と第2監督としてではなく、この4年間、ずっと苦楽をわかちあってきた戦友への抱擁だった。

 決勝翌日の5月26日、21時半からカンプノウで優勝セレモニーが行なわれるが、そこで来季監督として、ティト・ビラノバの第一声が聞かれるのではないかと期待されている。グアルディオラ体制と同じ流れを汲んだ新しい時代が幕を開けようとしている。

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