2012.05.27

【スペイン】国王杯優勝で有終の美。
グアルディオラ退任後のバルサはどうなる?

  • 山本美智子●取材・文 text by Yamamoto Michiko
  • ラファ・ウエルタ●撮影 photo by Rafa Huerta

第2監督としてグアルディオラを支えたビラノバが次期監督に就任 グアルディオラ自身、最後となった試合後の記者会見で「4年間で14のタイトルを獲得するのは簡単に達成できることじゃない」と表現した。

 14個目のタイトルを手に会見場に姿を現したグアルディオラは、すべてを全力でやり尽くした満足感にあふれ、その表情は、晴れ晴れとしていた。

 これがバルセロナのサイクルの終焉だと嘆く声も多いが、そういったペシミズムをグアルディオラは一蹴した。

「これは句読点の句点ではなく、さらに続いていく読点なんだ」とグアルディオラは説明し、「ずいぶん前から始まっていたこのプロセスの一部になれたことを幸せに思う。だが、このプロセスは私と共にスタートしたものでもないし、私と共に終わるものでもない」と、成功の理由は自分の存在ではなく、自分はあくまでもそこに含まれる「一部」であることを強調した。

 グアルディオラは「私は満足感に満ちて、幸せに去っていく。なぜなら、クラブのレベルにふさわしい将来を残せたし、今後もクラブは順調に機能していくと確信しているからだ」と、力強さに満ちた声で話し、自分の辞任がクラブの将来に響くことはないと繰り返した。

 とはいえ、現地では、グアルディオラが去ることが発表され、第2監督のティト・ビラノバが次期監督になることが報じられてから後、「本当にビラノバで大丈夫なのか?」という議論が止まる気配はない。ビラノバには、1部のクラブを率いた経験もトップチームの監督経験もなく、さらに、選手時代にトップチームでプレイした経験もほとんどない。