【ドイツ】香川真司決勝ゴール!ライバル敗れドルトムント独走態勢へ (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • 木場健蔵●写真 photo by Koba Kenzo

 マインツをホームに迎えたこの一戦、香川だけでなく代表選手を多く抱えるドルトムントにとっては難しいものとなった。

「どこかふわっと入ってしまった。内容には満足していない。ミスも多かった。代表戦での負け方もあって気持ちの切り替えが難しかった」

 前半から相次ぐチャンスを決められない。9分、前線でレバンドフスキーがつぶれたところから香川、ピスチェクとつなぐも、最後のブラシコフスキーがシュートを外した。

 だが27分、後方にいたギュンドアンからのパスを香川が胸でトラップ、左足でシュートを狙う。これは至近距離にいたディフェンダーが防ぐが、そのこぼれ球を中央でブラシコフスキーが押し込んだ。

「惜しかったけど、上手く決めてくれてよかった」と、香川も先制点を喜んだ。

 さらに29分にはフンメルスからのロングボールにレバンドフスキーが抜け出すも、自分で浮かしたボールを上手く処理できず、大きくシュートを外した。

 前半を1-0で折り返したドルトムントには、後半もいくつものチャンスが待っていた。後半6分にはゴール前で左サイドからパスを受けた香川が右サイドに細かいドリブルで流れ、シュートチャンスをうかがう。これはディフェンダーをかわしきれず、力ないシュートに終わる。

「ディフェンダーが転ぶと思ったんだけど転ばなくてついてきた。あの場面は相手の股をぬく選択肢を持っていないといけなかった」

 魅力的なドリブルを見せただけに悔しさが残った。

 7分、11分には再びレバンドフスキーがチャンスを得るが決めきれず。12分には香川が左足シュートを放つも枠を大きく越えた。

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