【イタリア】チャンピオンズリーグに挑むナポリ、原口元気獲得の可能性 (3ページ目)

  • 内海浩子●文 text by Uchiumi Hiroko
  • photo by Getty Images

 ところでそのナポリが、来年夏の移籍市場で原口元気(浦和レッズ)を狙っているという記事が地元で目につくようになっている。

 ことの始まりはこうだ。バルセロナの“いいとこ取り”をしようと日々頭をひねっているデ・ラウレンティス会長は、バルサBの存在に目をつけた。だがイタリアではBチームを持てない。そこで、かつてミランがモンツァとやっていたように、友好関係にあるセリエBのペスカーラ(現監督はあのゼーマン)を“ナポリB”に見立て、そこに若い選手を送り込んで実戦を積ませながら実力を見極めようという案が浮かんだ。

 ペスカーラで修業させる若者の候補の中に原口がいる、というのが報道の真相だ。記事のタイトルだけを見るとまるで原口を獲ることに決まったかのようだが、記事内容をよく読めばまだあくまで“アイデア”。追随して出た記事もそれに尾ひれをつけたものに過ぎず、具体的な事実の報道は何もなされていないのが現状である。

 だが日本のサッカーが大きく成長しているのはイタリアでも認められるところだし、ザッケローニが代表監督になったことで日本人選手がより身近になっている。そしてナポリが20歳前後のホープを物色していることを考えれば、今後の進展も大いにあり得るのではないだろうか。

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