2012.02.18

【イタリア】
チャンピオンズリーグに挑むナポリ、原口元気獲得の可能性

  • 内海浩子●文 text by Uchiumi Hiroko
  • photo by Getty Images

 ナポリも決して好調なわけではない。セリエAでは、チャンピオンズリーグとの心身のバランスの取り方に苦労しているのか出来が不安定で、今季は趣味かと思うくらい引き分けも多い。だがチェルシー戦を前にアドレナリンが上がってきているのだろう、雰囲気は上昇ムードにある。

 このところ、カバーニのシュートの精度が悪いことと、自信喪失中のインレルが中盤でボールを失いがちなのは気になるが、ガルガーノがその分もフォローして走り回っている。頼れるのはアロニカぐらいでボロボロな状態が続いていたレギュラーの3バックも、カンナバーロは出場停止のお陰で久々にリフレッシュ。今月末の親善試合でアルゼンチン代表から召集がかかり嬉しい驚きとなったカンパニャーロも、モチベーションを新たにするはずだ。

 ビジャレアル戦でニウマールに手を出したマッツァーリ監督が2試合出場停止となったためチェルシー戦ではベンチに座れない。だがフルスタルーピ助監督が代役を務めた試合では2戦2勝という成績も、ナポリっ子には密かな心強さとなっている。

 ナポリは何かやらかしそうな雰囲気を持つチームである。チャンピオンズリーグのような大舞台やビッグマッチでのホームゲームに異様な強さを発揮する。グループステージでもここで優勝候補とすら目されるバイエルンと引き分け、シティ、ビジャレアルに勝ったことが突破への大きな足掛かりとなった。

 彼らのホーム、サン・パオロが持つ”力”は誰もが語るところだが、実はセリエAでは最近のナポリはここで勝てなかった。サッカー的にいろいろな説明はできるだろうが、迷信深いナポリでは、その理由が”聖人”にあるのではないかという話が人々の頭から離れなかった。ピッチへと上がる階段の前に掲げられ、かつてマラドーナも試合前に祈りを捧げていた聖人たちの絵が、スタジアムの手直しの際に外されてしまったのだ。結局、2月13日のキエーボ戦を前に”聖人たち”は復活。試合は見事2-0の勝利に終わっている。