【ドイツ】リーグ戦再開直前、香川真司、大津祐樹の表情は? (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 あくまで親善試合、結果や順位がそこまで重要なわけではないが、ドルトムントは全体にモチベーションの上がらない、"ゆるっ"とした戦いぶりだった。クロップ監督は怒り心頭だったそうだが、「まあ、この戦いだし」と言う香川にもどこか疲労感がにじむ。2日前にスペインでの合宿から戻ったばかりで、前日には2部練習も行なっているのだから当然ではある。

「やっとドルトムントに戻って生活ができるから、1週間かけて落ち着いて取り組んでいきたい。今日は良い精神状態も作れず、みんなのコンディションもばらばらだし、試合の雰囲気を作れなかった。でも、個人的には結果が出ていいスタートを切れるのかなと思う。リーグ戦再開は楽しみで、いきなり活躍できるかはわからないけど、いい感じでいけると思っている」

 やはり後半戦も日本人勢で頼りになるのは香川、なのかもしれない。

 ボルシアMGの大津もこの日は決勝のデュッセルドルフ戦に左MFで出場。なかなかいいタイミングでボールを受けられず、左サイドで縦に行ったり来たりする状態が続いた。それでも香川とは対象的にその表情は明るかった。

「今、調子はとてもいいし、今日みたいな時にちゃんと使ってもらえて評価も上がってるなと感じられます。今日の試合はみんなボールを失いすぎで、僕のところまでボールが来なかったけど......。時々、精神的に難しくなるときもあります。今はトップチームの調子がいいから、仮に僕が監督だったとしてもメンバーを変える必要がないなという状況。そんなことがわかって『ちょっとな......』と思うけど、でも前向きに頑張っていきたい」

 後半戦は日本人勢の巻き返しなるか。1週間後のリーグ戦再開を楽しみに待ちたい。

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