松井大輔が挙げる、サッカー人生で影響を受けた3人。「プロ選手としてすべてを教えてもらった」 (2ページ目)

  • 中山 淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Getty Images

子どもの時からマネをした

2人目/ドラガン・ストイコビッチ(セルビア・元名古屋グランパスなど)

 少年時代に影響を受けたのは、ピクシー(ドラガン・ストイコビッチ)ですね。

 ピクシーは相手を翻弄するようなプレーをよく見せていましたが、僕も小学生の頃からテレビやビデオなどを通してそのプレーを見て、すぐに憧れるようになりました。一番の魅力は、スタンドを沸かせるプレー、見ている人を楽しませるお洒落なテクニックです。

 僕もその影響を受けて、子どもながらにピクシーのプレーをマネして自分で練習していました。だから、僕が得意なトリッキーなプレーのルーツは、ピクシーにあると言って間違いないと思います。

 実際に自分がプロになってからも、できるだけ試合を見に来てくれるお客さんを楽しませるようなプレーを心掛けてきました。僕が初めて海外移籍したル・マン(フランス)時代も、フィジカル主体のリーグのなかで、時々僕がトリッキーなプレーを披露すると、スタンドがものすごく沸いたことをよく覚えています。

 やっぱり自分のプレーを見てくれた人に喜んでもらえると、サッカー選手になってよかったな、幸せだなって感じることができますからね。

 おそらく現在のサッカー少年たちも同じだと思います。ネイマールのドリブルとか、最近であれば日本代表の三笘薫選手のドリブルもそうだと思いますが、みんな憧れの選手のマネをしながら練習していると思います。

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