J1で得点ランクトップに立った京都サンガのピーター・ウタカ。ゴール前でのマークの外し方が鮮やか

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question 
次の瞬間、ピーター・ウタカはどんな駆け引きで相手のマークを外したか?

 J1第8節、京都サンガF.C.がホームにサガン鳥栖を迎えて3-1で勝利。今季無敗だった鳥栖に土をつけた。京都は引き分けを挟んで2連勝で勝ち点を12に伸ばし、順位は暫定7位に浮上した。

 鳥栖は第7節まで唯一の無敗、失点もわずか2点と強固な守備を誇ってきた。そんな相手に違いを見せたのが、京都のエースストライカー、ピーター・ウタカだ。

 立ち上がりにウタカが先制ゴールを挙げると、4分後には川﨑颯太がJ1初ゴールを記録。そして後半25分にウタカが3点目を決め、3-1の快勝となった。

 今回は、ウタカが決めた先制のシーンをピックアップする。

 前半10分、川﨑が鳥栖の小泉慶からボールを奪い、白井康介へバックパス。白井はワンタッチでサイドへ流れた福岡慎平へつないだ。さらに福岡も前線の山田楓喜へワンタッチで流すと、山田と鳥栖の藤田直之が1対1の局面になる。

右サイドからクロスが入りそうな場面で、ゴール前のウタカはどんな動きをしたか右サイドからクロスが入りそうな場面で、ゴール前のウタカはどんな動きをしたかこの記事に関連する写真を見る そこへ後方から白井が長い距離を駆け上がり、外から山田を追い越そうとオーバーラップを仕掛けた。

 次の瞬間、中央のウタカはどんな駆け引きでマークにつく田代雅也を外して、パスを呼び込んだのか、というのがQuestionだ。

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