イニエスタの処遇がジレンマ。ロティーナ神戸はACLを浮上のきっかけにできるか (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by KYODO

 日本代表の橋本拳人がロシアから新たに加入したことは、攻守両面で大きな補強と言える。古巣のFC東京戦に、コンディション不良のなか、強行出場したことで、調整が必要な状況になってしまった。しかし中盤でダイナミズムを感じさせるプレーが復活すれば、ACL後はひとつの起爆剤になるだろう(契約は6月末まで)。

 また、武藤嘉紀も5月中には復帰が予定される。ケガの前までは攻撃のエースになっていただけに、心強い「援軍」になる。スピード、パワーは日本人では異色だ。

 ロティーナはベストの選択肢を見つけられるか?

 おそらく、それ自体は難しいことではないだろう。懸念すべきは、クラブのマネジメントの不安定さにある。パワハラ問題で指導者ライセンス1年間停止処分の人物がスポーツディレクターという要職に就くとは、サプライズだ。

「Cambiar la dinamica」(流れを変える)

 ボージャンは思い詰めた表情で語っている。4月16日、神戸はACL初戦で上海海港に挑む。
 

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