ペナルティ ワッキーが語るJ1新シーズン。大好きな選手たちを明かしながら順位予想 (3ページ目)

  • 池田タツ●取材・文 text by Ikeda Tatsu
  • photo by Sano Miki

【札幌は福森→興梠ラインが見える】

 FC東京に入った松木玖生は、彼が中学3年生の時に初めて見て、すでに高校のトップチームの練習に入っていました。中3でトップチームは柴崎岳以来だそうです。すでにプロよりもすごいんじゃないかという体つき。メンタルも"化け物"と言えるぐらいでしょ? 楽しみしかないですよね。

 渡辺剛は海外移籍しましたが、エンリケ・トレヴィザン、木本恭生、GKヤクブ・スウォビィクと、守備面の補強も抜かりなし。アルベル・プッチ・オルトネダ新監督がどれだけフィットさせるのかがカギですよね。昨年はブラジル人トリオがもっと点をとると思ったけど、とらなかった。この3人が今年ケガなくプレーできれば、もっと上の順位に行くと思います。

 北海道コンサドーレ札幌は、実力者であり人気者のチャナティップが抜けたのは、あらゆる意味で痛いですね。新加入のガブリエル・シャビエルが、どれだけ取って代われるかでしょう。

 また、興梠慎三がミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ)監督のもとに帰ってきて、モチベーションは高いと思います。福森晃斗からのピンポイントロングパスを、吸いつくトラップをして決めちゃうのが容易に想像つきます。

 あとは駒井善成にめちゃめちゃ期待しています。華麗なるドリブラーが、ミシャ監督に出会ってオールラウンダーになった。彼が試合を支配しているというか、彼のおかげで札幌はパスが回っている感じがします。日本代表に呼んでもらいたい選手のひとりです。

 浦和レッズは、選手の放出が多いのが気がかりでこの順位です。今までの浦和の歴史を知る選手が減りすぎてしまった。粒ぞろいの補強をしていますが、浦和らしいというか、「これは強烈!」という補強がない感じです。

 それでも、リカルド・ロドリゲス監督のサッカーを知る岩尾憲の補強は本当に大きいですね。彼の落ち着いたボール捌きは、一段と光りそうです。

 サンフレッチェ広島は、選手の入れ替えが少ないので、ベースはしっかりしていると思います。ミヒャエル・スキッベ新監督がどういうサッカーをするのか未知数な部分がありますが、もっと上の順位に行く可能性もあるチームだと思います。

 個人的には野津田岳人の復帰が楽しみなのと、森島司にずっと期待しているんですが、今年は勝負の年になるんじゃないかと。昨年の五輪代表落選の悔しさもあるでしょうし、彼のブレイクがチームを引き上げることにもなるでしょう。

 アビスパ福岡は、昨年のJ2得点王ルキアンが、どれだけJ1でやれるかでしょうね。それでも外国籍選手の放出がちょっと多いのが気がかりです。

 僕が大好きな田中達也が移籍してきましたが、アビスパではやってくれるんじゃないかと。Jリーグものまねシリーズでモノマネもさせていただいてます。あのドリブルは大好きです。もうひとり期待したいのは、奈良竜樹。顔も体つきもザ・センターバック。完全移籍なので、ここで活躍してほしいですよね。

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