今季Jリーグに初上陸してくる「7人の助っ人」。東京五輪優勝メンバーや森保ジャパンを苦しめたGKも (3ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

【守田英正とポルトガルで同僚】

 ブラジルでセリエA残留に大きく貢献するなど、まさに伸び盛りのタレントだ。ハードワークを惜しまず、高いボール奪取能力に加えて展開力や推進力も武器とするだけに、井手口の後継者としてはうってつけと言える。

 そのG大阪のライバルでもあるセレッソ大阪は、サンタ・クララ(ポルトガル)からブラジル人FWジェアン・パトリッキを新たに獲得。右ウイングを主戦場にしながら、左サイドや中央にも対応する24歳のアタッカーは、ベルギーに旅立った坂元達裕の後釜候補となるはずだ。

 若くしてブルガリアやモルドバでもプレーした経験を持つジェアン・パトリッキの特長は、スピードを生かした突破とチャンスメイク。日本代表の守田英正とともにプレーしたサンタ・クララでは主にスーパーサブとして出場していたが、前線や2列目にタレントがひしめく新天地でレギュラーに定着できるかが注目される。

 昇格組の京都サンガは、新守護神を新助っ人外国人に求め、昨年の東京五輪ニュージーランド代表正GKマイケル・ウッドを補強。準々決勝でホスト国の日本を相手に延長戦の末にゴールレスドローに持ち込み、PK戦で涙を呑んだ守護神である。

 現在23歳のマイケル・ウッドは、身長196cmの将来有望なGKで、16歳にしてイングランドのサンダーランドのアカデミーに所属。オランダのヴィレムIIに移籍したのち、昨年冬にアルメレ・シティFC(オランダ2部)に新天地を求めた。

 今季も12試合で先発するなど、正GKとしての地位を固めつつあった伸び盛りのGKだ。京都は昨季の正GKを務めた若原智哉以外にも、新たに上福元直人、松原修平といった新戦力も加わっただけに、正GK争いに注目が集まる。

 そしてもうひとり、今季初めてJリーグのピッチに立つ予定の新外国人助っ人が、浦和レッズが獲得したスウェーデン人MFダヴィド・モーベルグだ。現在浦和にはFWキャスパー・ユンカーとDFアレクサンダー・ショルツというデンマーク人選手がプレーするが、彼らの活躍ぶりが影響したのか、今季も同じ北欧エリアからの補強となった。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る