2021.12.15

Jリーグ通のペナルティ ワッキーが選んだ「めちゃめちゃお客さんを呼べる」J1ベストイレブン

  • 池田タツ●取材・文 text by Ikeda Tatsu

MF 山口蛍(ヴィッセル神戸)

 ボランチはまず山口蛍選手がすげえなって思うんです。今季は怪我で出られない時期もありましたが。彼のいいところは、イニエスタ選手が来て、イニエスタ色に染まってしまったわけではなく、自分のよさが大部分残ってるんですよ。それでいてイニエスタ選手から学んで、さらにうまくなっている。ボールを取る感覚やインターセプトの感覚はずば抜けていますよね。相手から奪って持ち上がって、顔を上げて出すパスもセンスがいい。

 蛍選手は代表の中心だったじゃないですか。それが今は全然声もかからない。確かに今のボランチは若くていい選手が出てきていますけど、日本代表に戻ってほしいと思っています。それこそ今が一番脂が乗ってきている時期なんじゃないかと。まだ31歳ですから。

MF ディエゴ・ピトゥカ(鹿島アントラーズ)

 MFは全部で3人にしようかな。中盤に入れたいのが、鹿島のディエゴ・ピトゥカ。左利きの"ザ・ボランチ"という感じですよね。ボランチに必要な能力を全部兼ね備えている。身長もあるし、体も強く、左利きでテクニシャンっぽいところもあります。

 面白いと思うのが前線へのボールの持ち上がりです。ドリブルで運んで、運んで、最後に左足でちょっとおしゃれなパスを出す。あれがゾクゾクするんですよね。王国ブラジルのサントスでレギュラーでプレーしていた自信に満ち溢れている感じがします。とにかく見ていて楽しいボランチですね。

MF 田中聡(湘南ベルマーレ)

 中盤最後の一枚は、湘南ベルマーレの田中聡選手。これは期待も込めての部分もありますが、本当にすごい選手ですよ。俺が左利きを好きすぎるのはあるかも(笑)。

 17歳からトップチームの試合にバリバリ出ています。みんなに"遠藤航の再来"って言われていますが、技術で言うと17歳の時の遠藤選手よりもうまいと思います。身長は小さいんだけど、すでに体ができあがってるんですよね。今、これだけ体ができていると、今後どこまでいっちゃうんだろう。

 闘争心があって、技術も半端じゃない。ちょっとトリッキーなこともやったりします。湘南の先輩たちよりも出世するかもしれない。だから早く海外で活躍する姿も見たい。パリ五輪は絶対軸になる存在。名ボランチになりますよ。