2021.12.07

節目の年に初のJ2昇格を決めたいわてグルージャ盛岡。来季のJ3は史上最も熾烈な戦いになる

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

 試合後、岩手の選手たちはゴール裏に集まったサポーターと騒いでいた。表情は自信に満ち、明るかった。その恍惚はJ2を戦い抜くための武器になるだろう。

 今季のJ3は、最終節でFC岐阜を破ったロアッソ熊本が優勝し、岩手と同じく昇格を決めた。4シーズンぶりのJ2復帰。J3を勝ち抜くのは決して簡単なことではない。

「目の前で昇格を決めさせたくなかった」

 一方で、沼津の選手たちはそう語っていた。その意地が戦いを緩慢にしなかった。緊迫感のなかでの試合だけがクラブを強くし、選手を成長させる。

 J3は、Jリーグの土台だ。

「これからセレモニーがございます!」

 スタンドでは、沼津のスタッフが帰ろうとするサポーターを呼び止めていた。師走の夕暮れは冷え込む。沼津は来季もJ3が戦いの舞台だ。

 2022年、J3は松本山雅、ギラヴァンツ北九州、愛媛FC、SC相模原がJ2から降格して加わる。また、JFL優勝のいわきFCが東北から新たに昇格。史上最も熾烈な戦いになるかもしれない。

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