サッカー界の「ドラ1」級選手たち。来季プロ入りする彼らの実績・特徴は? (2ページ目)

  • 森田将義、松尾祐希●文
  • photo by Morita Masayoshi

名古屋のトップチームに昇格。攻守に渡る活躍が魅力の吉田温紀名古屋のトップチームに昇格。攻守に渡る活躍が魅力の吉田温紀この記事に関連する写真を見る吉田温紀
よしだ・はるき
MF/名古屋グランパスU-18→名古屋グランパス/180cm、70kg

「大学生や高校生を見ると、彼らの良さを感じるとともに、うちのアカデミーの選手ってすごいんだなって思うんです」

 名古屋グランパスOBで、現在はクラブのスカウトを務める中谷勇介氏がこぼした言葉が印象に残っている。今年名古屋U-18から昇格する3選手は、将来が楽しみな選手ばかりだが、なかでも期待が大きいのがMF吉田温紀だ。

 昨年から今年夏まではセンターバック(CB)を務めていたが、本職はボランチ。シンプルなボールの散らしと気の利いた縦パスを判断よく使い分けるのが特徴。機を見て3列目からボールを持ち運び、攻撃のアクセントも加えられる。また、CBの経験を活かした鋭い読みで、ボールハントでも力を発揮できる頼もしい選手だ。

 昨年までは世代別代表とは無縁だったが、3月に行なった群馬遠征でのプレーが評価され、U-18日本代表候補に初選出。6月には飛び級でU-20日本代表候補にも選ばれた。トップチームからの評価も高く、ACLの帯同メンバーも経験している。

「現状に慢心するのではなく、自分がトップで活躍できるよう日々の練習から、自分の武器や足りない部分を意識している」と口にできるメンタル面も強み。来年以降はさらにたくましさを増しそうだ。
(森田将義/文)

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