松井大輔の挑戦にカズ「面白いじゃん」。サッカーとフットサルの二刀流もある

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by (C)2021 Y.S.C.C/Yutaro YAMAGUCHI

---- これまでサッカーの日本代表クラスの選手がたくさん引退していきましたけど、キャリアの晩年になってフットサルのチームからオファーを受けて、実際にプロのフットサル選手に転身したという話は聞いたことがありません。そういう意味でも、今回の挑戦はプロサッカー選手に対しても新たな道標になりそうですね。

「実際に聞いたことなんですが、たぶんサッカー選手に声をかけてもフットサルには来てもらえないと思っているみたいなんですよね。やっぱりサッカー選手はサッカーでキャリアを終えるというイメージしかないって。

 でも、僕はそんなに深く考えなかったし、アリーナの観客の前で現役を引退してもいいと思いますし。引退試合で日本代表選手たちを呼んで、一緒にフットサルやろうって誘っても面白いかもしれない。そのほうが当日に雨の心配をしないで済むし、選手も濡れないでプレーできるわけだし(笑)。

 とにかく、そんなに深く考えなかったというか、単に自分としてはフットサルをやりたいという気持ちのほうが強かったということですね」

---- Fリーグは10月8日に再開します。現在はそこを目指して調整中ですか?

「もちろんそこに合わせたいと思ってますけど、シーズンは3月まであるので、シーズンを通してしっかりプレーできるように、現在はサッカーチームのほうにもお願いをしてフィジカルを取り戻す作業をやってます。

 なので、最近は早朝4時半に起床して、6時からフットサルの練習を2時間やって、そのあとにサッカーチームの施設に移って自主練という、2部練習の毎日です。焦ってはいけないけど、これを続けていけば、少しは早くアスリートの身体に戻れるんじゃないかと」

---- 来年3月までシーズンが続くなら、12月第1週でシーズンを終えるJリーグのファンもFリーグを観戦しやすいスケジュールですね。

「そうなんです。なので、たくさんの方にフットサルを見に来ていただきたいですね。僕もフットサル選手として、観客の前でプレーできるように必死にトレーニングを積んでいますので、ぜひみなさんに僕のプレーを見に来てほしいです。サッカーの試合と違って雨に濡れることもないですし、眠くなるような試合もないですから(笑)」

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