松井大輔の挑戦にカズ「面白いじゃん」。サッカーとフットサルの二刀流もある (2ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by (C)2021 Y.S.C.C/Yutaro YAMAGUCHI

「まず、今はフットサルに適応することだけに集中しています。ただ、自分のこれまでのキャリアを見てもそうですけど、将来に何が起こるかは誰にもわかりませんからね。実際問題、登録期限を過ぎているので今年は不可能ですけど、もしかしたら来年はチームに認められてサッカーのほうでも登録してもらえる可能性はゼロじゃないので、そうなったら挑戦してみたいという気持ちはあります。

 野球の大谷(翔平)君も、みんなが不可能だと考えていた投手と打者の二刀流をメジャーでも実現しているわけで、だとしたら、フットサルとサッカーの二刀流も決して不可能ではないと思いますよ」

---- まだ誰もやったことがないサッカー界の二刀流。画期的ですし、面白そうですね。

「まだ練習に参加して数日ですけど、実際にフットサルをやってみてわかったことは、たとえば1回2時間の練習をした時の走行距離は約3kmということでした。サッカーの場合は2時間の練習でだいたい5〜8kmくらい走るので、走行距離だけで比較するとフットサルはサッカーの半分くらいなんです。

 身体の負担、疲労も半分くらいなので、サッカーをプレーする身体さえ作っておけば、土曜にフットサル、日曜にサッカーと、2日連続でプレーすることはできないことじゃない。もちろん、プロのフットサル選手として自分を確立することができなければ二刀流も何もないので、まずはフットサルですけどね」

---- 逆に、サッカーからフットサルに転身してみて、これはサッカーと違うなって感じたのはどんな点ですか?

「フットサルは、セットプレー時のサインプレーが多いということ。それと、パスを回す時に足の裏側でボールを動かしながらプレーすることが多いです。ドリブルで縦に突破する時も含めて、そういった技術面の違いに慣れる必要がありますね」

---- おそらく技術的なところはそれほど心配していないと思いますが、たとえばフットサルはサッカー以上にクイックな動きが多い印象があります。そういったフットサル特有のアジリティについては、サッカーとの違いを感じたりしますか?

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