Jリーグ6・7月のベストイレブンを選出。海外移籍したFWの活躍が目立った (3ページ目)

  • 中山 淳●文 text by Nakayma Atsushi

 またその点では、神戸の酒井高徳の存在感も森重に匹敵する。しかもこの2カ月は、これまでの主戦場だった左サイドバックではなく、右サイドバックとしてハイレベルなプレーを見せるなど、充実のパフォーマンスを続けている。弟の酒井宣福との兄弟揃い踏み選出にも、異論はないだろう。

 もうひとりは、わずか1失点で4連勝を飾った横浜FMの守備の要、チアゴ・マルチンスを外せない。昨シーズンは調子を崩した感があったが、今シーズンは優勝した2019年のパフォーマンスを完全に取り戻した印象。対人の強さはもちろん、ずば抜けた危機察知能力とカバーリング能力で、チームを何度も救った。

 GKに選んだのは、チアゴ・マルチンスの後方でゴールマウスを守る高丘陽平だ。ベガルタ仙台のヤクブ・スウォビィクも捨てがたいが、ここは2カ月で1失点という数字を重視して選出。開幕前は混沌としていた今シーズンの正GK争いだったが、高丘がスタメンを飾るようになってからは、リーグ戦でわずか1敗。申し分のないプレーを見せている。

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