2021.07.24

川崎フロンターレの見事な連係でのゴール。登里享平から技ありのパス

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

◆「まさかウズベキスタンで塩サバが」。川崎フロンターレの選手たちがACLのホテル生活を現地報告>>

Answer
最前線のレアンドロ・ダミアンがスルーパスを受ける

 スペースを巧みにつくり出して相手の陣形を崩した、川崎らしいシーンである。

登里のスルーパスに最前線のレアンドロ・ダミアンが抜け出して、ゴールをアシストした登里のスルーパスに最前線のレアンドロ・ダミアンが抜け出して、ゴールをアシストした この記事に関連する写真を見る  サイドチェンジで左サイドの宮城にボールがわたり、清水の右サイドバック(SB)原輝綺がライン際に釣り出されると、清水のセンターバックとSBの間のスペースが大きく開いた。

 危険を察知した清水のボランチ・宮本航汰がすぐにカバーに入ったが、大島がボールをもらうポジションを取ったため、宮本はマークにつかざるを得なかった。

 これでハーフスペースの大きな空間は、宮城からバックパスをもらった登里に晒され、あとは誰が走り込むかという状況に。

 宮城でも大島でも走り込めるという次の瞬間、動き出したのは最前線のレアンドロ・ダミアンだった。

 少し戻るような動きから縦にスピードアップして、マークの井林章を振り切ると、そこへ登里からスルーパス。抜け出したダミアンは脇坂泰斗のゴールをアシストした。

 登里の正面に立った清水の片山瑛一は、縦のパスコースを消していたが、左利きの登里は右足にボールを持ち替えてスルーパス。その判断と技術が、この崩しを成立させた。

 ここまで崩せればダミアンは自身で決めることも容易だったが、最後は脇坂にゴールをプレゼント。王者・川崎らしい貫禄のゴールだった。

関連記事