「まさかウズベキスタンで塩サバが」。川崎フロンターレの選手たちがACLのホテル生活を現地報告

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • photo by (C)KAWASAKI FRONTALE

 谷口は「まさかウズベキスタンで塩サバを食べられるとは思っていませんでした」と笑う。

 長谷川も「ウナギが出てきた時にはびっくりしました」と喜ぶ。

 別々に話を聞いたが、ふたりとも口を揃えるように「食事はマジで大事ですよ」と共鳴していた。

 そんな選手たちの胃袋を満たし、精神的な充足感すらもたらしてくれているのが、チームに帯同する西芳照(よしてる)シェフの存在だ。日本代表でも専属シェフを務める西が帯同していることの効果については、マネージャーの清水が明かしてくれた。

西芳照シェフの絶品料理にフロンターレ選手も大喜び西芳照シェフの絶品料理にフロンターレ選手も大喜びこの記事に関連する写真を見る「ACLに参加することが決まった今年初めから、(海外遠征に)行く時は帯同してほしいとお願いしていたんです。現地についてから西さんにホテルの厨房を見てもらい、食品の管理状態や衛生状態を確認してもらったうえで、野菜やフルーツについても解禁しました。

 今回、ホテル側からはメニューについての提案がなかったので、西さんが間に入って積極的にコミュニケーションを取ってくれています。今までも西さんに遠征に帯同してもらったことはありますが、今回はいつも以上に助かっています」

 長谷川が食事の充実ぶりを熱く語る。

「西さんが焼き魚をはじめ、魚料理をたくさん出してくれるので、個人的にも助かっていますね。あとは今日、初めて西さんが作ってくれたハンバーグを食べたのですが、それもすごく美味しかった。ほかにはパスタ。ジェノベーゼ風のペペロンチーノっていえばいいんですかね。ちょっと辛口で、これが僕は一番好きでしたね」

 谷口も「西さんが作るパスタが絶品で、クセになるというか、ついついお皿に取ってしまうんです」と話していたことを思い出した。また、長谷川は「お餅も食べましたよ」と教えてくれた。

「お餅って時間が経つと硬くなってしまうイメージだったんですけど、こっちで食べたお餅はやわらかかったんです。まさかウズベキスタンでクオリティの高いお餅が食べられるとは思っていませんでした」

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