2021.07.03

逆襲の柏レイソルの救世主? 192cmの長身FWを周囲はどう動いて生かしたか

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

◆好調・ヴィッセルの華麗なパスワーク。中盤3人が見せた崩しとは?>>

Answer
裏のスペースに走り込んで、落としを受けてシュート

 形としては、192cmの長身ペドロ・ハウルが競り勝った落としから、クリスティアーノが裏へ抜け出すという、とてもシンプルなものである。

競り合いの裏のスペースで落としを受けたクリスティアーノは、左足でゴールを決めた競り合いの裏のスペースで落としを受けたクリスティアーノは、左足でゴールを決めた この記事に関連する写真を見る  ポイントはクリスティアーノが瞬間的に生まれたギャップを逃さず、土壇場でもペドロ・ハウルからの落としを信じて抜け出した点だろう。

 一つ前の同点弾となった、大南拓磨のゴールでもそうだった。三原雅俊からのクロスをペドロ・ハウルが頭で裏へすらし、そこへ神谷優太が走り込んで、折り返しを大南が押し込んだ。

 この逆転ゴールの場面では、佐々木からペドロ・ハウルにロングボールが入った瞬間、大岩が競り合いのために前へ釣り出され、湘南の3バックの右にギャップが生まれた。そこへクリスティアーノがしたたかに走り込み、ポジションを取っていた。

 ペドロ・ハウルが頭で落とすと、素早く反応したクリスティアーノがほとんど角度のないところからニアサイドを抜き、左足のシュートを突き刺した。

 今季初先発のペドロ・ハウルは、この試合1点目をPKで決めると、大南の2点目の起点となり、3点目はクリスティアーノをアシスト。そして終了直前、相手のボールを奪った北爪健吾のクロスに合わせて4点目。まさに大車輪の活躍である。

 この勝利で暫定ながら降格圏を抜け出した柏。オルンガ、江坂という2人の核を失ったが、全得点に絡みこの逆転劇の立役者となった新エースの活躍から、上昇のきっかけを掴みたい。

◆【動画】J1第20節 湘南vs柏ハイライト
(クリスティアーノのゴールシーンは7分44秒〜8分20秒)

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