横浜F・マリノスの「賢いボール回し」。焦らず数的優位をつくる

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question
ドリブルで持ち上がった仲川は、このあとどうしたか?

 今シーズン好調の横浜F・マリノスは、開幕戦で川崎フロンターレに敗れて以降、公式戦16無敗で突き進んでいた。

 第14節鹿島アントラーズ戦では打ち合いの末に3-5と敗れ、無敗はストップしたものの、その後立て直して好調を維持。上位とは4~5試合消化が少ないなかで3位につけている。

 鹿島戦直後のルヴァン杯Dグループ第6節清水エスパルス戦に5-1と大勝し、第17節では再び清水との対戦を迎えた。前回対戦とは打って変わり、前半に両チームが1点ずつを取り合うと、そこからゲームは膠着した展開となった。

 そんな展開を打開すべく横浜FMのアンジェ・ポステコグルー監督は、後半32分にレオ・セアラ、天野純、仲川輝人を投入。後半40分には水沼宏太も送り込んで一気に攻勢をかけた。

 すると、試合終了間際の44分だ。

中央やや左からバイタルエリアに進入していく仲川。このあとどんなプレーをしただろうか中央やや左からバイタルエリアに進入していく仲川。このあとどんなプレーをしただろうかこの記事に関連する写真を見る 畠中槙之輔のクサビを天野が仲川にワンタッチで落とすと、仲川が中央やや左をドリブルで持ち上がる。バイタルエリアに進入するというタイミングで、仲川はこのあとどうしただろうか?

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