J1で早くも明暗。残留争いから脱する特効薬。新助っ人たちが救世主となる (2ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 現在22歳のフェリペ・カルドーゾは、名門サントスFCからレンタルで加入した身長187cmの大型FW。昨シーズンはレンタル先のフルミネンセで26試合に出場し、3ゴールを記録している。得点力不足に悩む仙台にとっては、エマヌエル・オッティとともに前線の選手層に厚みを増す新戦力で、成績浮上のカギを握る(現時点で未入国)。

 仙台と同じく、開幕後にふたりの新外国人選手の獲得を発表しているのが、予想外の成績不振に陥っている柏レイソル(16位)だ。

 柏では、現在合流待ちとなっているドッジ、アンジェロッティというふたりの新戦力MFに加え、3月23日には新たにFWペドロ・ハウル、DFエメルソン・サントスの獲得を発表。今後、4人のブラジル人を加えて挽回を図る算段だ。

 リオの名門ボタフォゴから加入した24歳のペドロ・ハウルは、身長192cmの大型ストライカー。昨シーズンは本田圭佑とともにプレーし、CFとして7ゴールをマークしている。まだCFを固定しきれていない柏の切り札として、また、昨シーズンの得点王オルンガに代わる新エースとしての期待がかかる。

 サンパウロの名門パルメイラスから加入したエメルソン・サントスは現在26歳のCBで、ボランチでもプレーするユーティリティ性を兼備。出場機会はなかったが、2月にはカタールで開催されたクラブW杯にも参戦している。今後、染谷悠太、上島拓巳のCBコンビに割って入るかが注目される。

 なお現在、柏ではFWクリスティアーノ、MFヒシャルジソン、MFマテウス・サヴィオの3人がプレー。そこに、ドッジ、アンジェロッティに加えて、ペドロ・ハウルとエメルソン・サントスが合流すると、計7人のブラジル人選手が登録されることになる。今後は、ブラジル人同士の熾烈なポジション争いが繰り広げられるはずだ(各選手の入国状況はクラブ非公表)。

 一方、リカルド・ロドリゲス新監督の下で改革を進めている浦和レッズ(9位)も、4月1日に新戦力FWキャスパー・ユンカーを獲得(4月11日に入国)。27歳のストライカーに大きな期待を寄せる。

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