ベッカム様が代表格。その昔、日本人女子が熱狂したイケメンサッカー選手 (3ページ目)

  • 佐野美樹●文 text by Sano Miki
  • photo by Sano Miki

 一方、イタリア代表選手の華やかなイメージとは逆に、寡黙で大人しいのに愛らしさがダダ漏れで放って置けない系貴公子が、アルゼンチン代表だったパブロ・アイマール。小動物系のキュートな顔なのにあのクルクルヘアーとか、もう反則。

放って置けない雰囲気を醸し出していたアイマール放って置けない雰囲気を醸し出していたアイマール 私は以前、彼が所属していたバレンシアが来日した時にクラブの密着取材をしたことがある。もちろん編集部のオーダーは「アイマールの写真多めで!」。それに応えようとなんとか奮闘するも、カメラを向けると毎度恥ずかしそうに逃げてしまうのだ。

「スターなのに、イケメンなのに、こんなにシャイな選手もいるのか......!」と驚いた反面、そのはにかむ様が「可愛すぎる!!」と必死に撮ろうしたのは今ではいい思い出だ。

 ちなみにアイマールはとても優しくて、紳士で感激した。当時、外国人はみんなフレンドリーで陽気なのかと思っていた自分に、内気な外国人もいるんだと教えてくれた貴重なサッカー選手、アイマール。イケメンは学びも与えてくれますね。ありがとうございます。

 さて、日本に関わりのあるイケメン外国人選手と言えば、やっぱりこの人は外せない。

 そう、イルハン・マンスズ。トルコ代表として日韓W杯で来日すると、一気にその美貌が脚光を浴び、また決勝トーナメントで日本とトルコが対戦したことでその人気はさらに加熱。「イルハン王子」の愛称で、女性人気は圧倒的なものだった。

日韓W杯での活躍で、圧倒的な人気を得たイルハン photo by Getty Images日韓W杯での活躍で、圧倒的な人気を得たイルハン photo by Getty Images まさに見つかった系イケメン。その勢いのまま04年には、当時のJリーグでは異例の移籍金5億円、年棒3億5000万円のワールドクラスな金額でヴィッセル神戸に降臨。しかし昔から抱えていたヒザのケガの影響で、まさかの3試合のみの出場で離日。

 その後は欧州でいくつかクラブを渡り歩くもなかなか活躍はできず、引退したイルハン。選手生活の晩年は大変だったね......としみじみするのも束の間、フィギュアスケートの選手としてソチオリンピックを目指すと、フィギュアスケーター・イルハンが爆誕。

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