41歳 遠藤保仁が磐田での2年目を語る。プロになって24年目、ブレない姿勢 (3ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Getty Images

――昨年は、内田篤人を始め、佐藤寿人、中村憲剛らJリーグや日本代表で一緒に戦った選手たちが引退しました。どういう思いで彼らの引退を見ていましたか。

「そういう年齢なので、そうだよねっていう部分があるし、特に驚きはないですね。ただ、一緒に戦ったコアな選手たちなので、寂しいというか、もっと見ていたいなという気持ちはあります。40歳ぐらいまでやれる選手は、幸せだとつくづく思うので、自分もいつまでやれるかわからないけど、できるだけ試合に出て、楽しんでプレーしたいなと思っています」

――それが遠藤選手の生きがいでしょうか。

「そうですね。カズさんもベンチに座ったり、ベンチ外で楽しいと思っていないだろうし、試合に最後まで絡んでいきたいという思いがずっとあるんじゃないかなと勝手に思っています。自分も試合に出たいですもん。目の前の試合に出て、勝つこと、それが自分のモチベーション。プロになって23年、そこはまったくブレていないし、これからも変わらないですね」

 プロ生活、24年目となる今シーズン、磐田をJ1昇格に導く主力として、遠藤がどんなプレーを見せてくれるのか。落ち着いたプレーでチームを引っ張り、J1昇格を果たした時、ガンバに戻るのか。それとも磐田に留まり、古巣の前に立ちはだかるのか。

 磐田でのプレーはもちろん、その行く末も目が離せない――。

【Profile】
遠藤保仁 えんどう・やすひと
178cm、75kg。1980年1月28日生まれ、鹿児島県出身。地元の鹿児島実業高校を卒業後、横浜フリューゲルスに入団。その後、京都パープルサンガ、ガンバ大阪を経て、2020年10月にジュビロ磐田に期限付き移籍で加入。J1リーグ通算641試合103得点。J2リーグ通算48試合7得点。日本代表156試合出場。J1出場数、日本代表出場数とも歴代最多(※2月26日現在)。

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