リカルド新監督「浦和は常に相手を上回って、勝たなければいけない」

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • photo by Masashi Hara/Getty Images

『特集:Jリーグが好きだっ! 2021』
浦和レッズ
リカルド ロドリゲス監督インタビュー(前編)

 浦和レッズにとって、このオフ最大の補強は、リカルド ロドリゲス監督の招聘と言っても過言ではないだろう。

 2017年からJ2の徳島ヴォルティスを指揮。7位、11位、4位という成績を残して昨年、ついにJ2優勝を果たしてチームをJ1昇格へと導いた。

 毎年、レギュラークラスの選手がJ1などの各クラブに引き抜かれる状況にありながら、チームとしての確固としたスタイルを確立。試合の中で選手の成長をうながしながら、結果にも結び付ける手腕は、過去2年、リーグ戦で14位、10位と低迷するレッズにとっては、最適な指揮官とも言える。

 そんなリカルド監督は、レッズをどんなチームに変貌させ、どんな戦いを見せようと思っているのか。シーズン開幕前に話を聞いた――。

今季から浦和レッズの指揮官となったリカルド ロドリゲス監督今季から浦和レッズの指揮官となったリカルド ロドリゲス監督――まずは、なぜ浦和レッズの監督を引き受けたのか、教えてください。

「徳島ヴォルティスには、非常に快適な環境があり、すばらしい選手がいて、私は幸せでした。しかし、浦和から話をもらった時に、決して簡単な仕事ではないけれど、監督としてさらに成長して、J1でタイトルを獲得したい、チャレンジしたい、と思ったのです」

――浦和を指揮するにあたっての、目的と目標を聞かせてください。

「目的は、浦和のスタイルを築くこと。目標は、優勝であり、ビッグクラブにしていくことです。そのために私は今、プレスをかけて勝つ、攻撃的なスタイルのチームを築き上げていく、そのプロセスにいます」

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