【開幕特集】槙野智章、浦和レッズ低迷からの脱却を語る「攻撃は最大の防御」 (3ページ目)

  • 井川洋一●取材・文 text by Igawa Yoichi
  • photo by Getty Images

──開幕戦の勝敗を分けるポイントは、どこにあると思いますか?

「セットプレーだと思います。僕らもセットプレーは得意だし、FC東京もセットプレーから多くの得点を取っている印象があります。開幕戦で固い試合になった時は、とくにそこがモノを言うのでは。VARもありますし」

──やはり開幕戦は独特の緊張感が漂うものですか?

「探り合いですからね。ACLやゼロックスから入れればいいんですが、今年はプレシーズンの練習試合しかなかったので、いきなりの公式戦ということにもなります。難しさはありますよね」

──そんな開幕戦で、ご自身が果たすべき役割はどんなものでしょうか?

「何よりも、相手の強力なアタッカーを抑えなければいけない。マストですよね。優れた外国籍選手もいますし、彼らを自由にさせないことが僕の仕事だと思っています。ただ僕は、開幕戦でけっこう点を取っているんですよ(09年、14年、18年の3度)。3年前のFC東京との開幕戦でも決めています」

──開幕戦は得意ですか?

「いや~、持っているんじゃないですかね(笑)。それは冗談ですが、良い結果が出せるようにがんばります」

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──浦和はここ2シーズン、不甲斐ない結果に終わっています。低迷の要因はどこにあったと思いますか?

「ひとつやふたつではないんですけどね。ひとつ言うなら、選手の特長を生かし切れていなかったからだと思います。攻撃が得意な選手を並べながらも、守備に重きを置いていたりと。それがいちばん大きかったのかなと」

──そこを脱却するには、何が必要になりますか?

「まずは、攻撃時に何人も前に出ていくような姿勢を見せたい。昨年は1試合の平均が1点台で。ゴールに向かう姿勢があまり見られず、シュートも少なかった。だから今年はそこを改善して、観にきてくれたお客さんが、やっぱり攻撃的な浦和って面白いよね、と感じてもらえるように。そのうえで結果も出しつづけていきたい」

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