2021.02.21

J2のブレイク候補5人。引き抜かれないかサポーターは常にヒヤヒヤ

  • 六川則夫●撮影 photo by Rokukawa Norio

レノファから大きな期待を受ける橋本健人。22年シーズンからの正式加入が決まっているレノファから大きな期待を受ける橋本健人。22年シーズンからの正式加入が決まっている 橋本健人(レノファ山口/DF、MF)

 橋本健人、21歳。慶応義塾大学に在籍中。昨季最下位に沈んだレノファ山口の、今季の命運を左右する選手である。J2残留を大学生に託すなんて、という話ではあるが、レノファが頼りないというわけではなく、この男の能力が高すぎるのだ。

 Jリーグファンにはまだあまり馴染みのない名前だろうが、逆に大学サッカーファンでその名を知らぬものはいないのではいか。昨季の関東大学リーグでは20試合に出場して7ゴール7アシスト。攻撃の要として、1部昇格したばかりのチームを見事残留に導いた。

 左サイドを主戦場としながら、内へ外へと柔軟なポジショニングで攻撃を組み立て、左足の多彩なキックでチャンスメイクからフィニッシュまでこなす。フリーキックという飛び道具もある。大学3年次の昨季も特別指定選手として、すでにJ2リーグ10試合に出場し、場違いな存在感を発揮していた。能力的にはすでにJ1級と言っても過言ではない。

 今季も早々に特別指定選手として登録され、というか申請の時点でクラブがリリースを出しているわけで、そのことからも期待値の高さがわかっていただけるだろう。文武両道を地で行く性格から、Jリーグ・大学リーグ・学業の三足の草鞋を今年も継続していくことになる。

 大学リーグと掛け持ちのため、昨季のJ2出場はほとんどがミッドウィーク開催に限られた。焦点はもはや活躍するかどうかではなく、どれだけレノファに帯同させられるかだ。(沖永雄一郎●文)