2021.02.18

J1順位予想で福西崇史はスタートダッシュを重視。読めないクラブは?

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

◆J1移籍状況で見極める戦力ダウン必至のチームワースト3>>

 清水エスパルスはミゲル・アンヘル・ロティーナ新監督が就任し、権田修一を獲得して守備の安定が望める。もともと若くて活きのいい選手が多く、勢いに乗れば中位よりも上にいける可能性はある。スタートダッシュに成功できるかがポイントとなるだろう。

 サガン鳥栖と大分トリニータは、ともに多くの主力が離れたチームをどうつくり直すか。鳥栖は若手を抜かれた反面、育ってきた若手もいる。大分は層の薄い戦力のなかで主力を抜かれ、片野坂知宏監督がどう再構築するのか。

 昨季、横浜FCはパスをつなぐサッカーを構築できたものの、対策もされた。そこをどう解決するかというところで、前線を積極的に補強してきたはずだ。その補強を既存のチームにうまくマッチさせられなければ厳しいだろう。

 ベガルタ仙台は能力の高い外国人や経験のあるベテランが揃っているだけに、もっと上の順位を狙えるポテンシャルはある。手倉森誠監督のマネジメント能力に期待したい。

 徳島ヴォルティスはロドリゲス監督を引き抜かれ、ダニエル・ポヤトス新監督がまだ来日できていない。J1でも戦えるチームの基礎はあるものの、新監督によって何が変わるのか。変わるにしてもこの時期の不在の影響は大きい。スタートダッシュは厳しい。

 鳥栖や大分同様に湘南ベルマーレもごっそりと主力を抜かれた。その穴を埋められるかがまずは直面する課題だ。耐える時間帯が長くなった時、耐えきれなかったことで昨季は18位。今季は耐えながらどう点を取るかが求められる。

 昨季、J2でギリギリの戦いをしたアビスパ福岡は、勝負強さはあるかもしれない。一方、J1でそれが通用するのかという疑問もある。昇格組の多くが苦しむ"J1仕様"のチームに、どれだけバージョンアップできるか。

 今季は4クラブが降格という例年とは異なるレギュレーションのなか、開幕スタートダッシュの結果次第でクラブの目標順位は大きく変わるだろう。上位を狙うのか、残留するためのチームづくりに切り替えるのか。それによって早めの補強に動き出すクラブもあるはずで、変化の多いシーズンになりそうだ。

福西崇史
ふくにし・たかし/1976年9月1日生まれ。愛媛県出身。新居浜工業高校から1995年にジュビロ磐田入り。ボランチのポジションで活躍し、チームの黄金期の主力としてプレーした。日本代表では02年日韓W杯、06年ドイツW杯に出場。国際Aマッチ64試合出場7得点。その後、FC東京、東京ヴェルディでプレーし、2009年に現役引退。現在は解説者として活躍中。

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