2021.02.05

今季J1優勝争い予想。昨季王者・川崎を脅かすのはどこか?

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Kishiku Torao

 注目しているのは、横浜F・マリノスとFC東京だ。昨季は両クラブともACLを戦いながらのリーグ戦になった。横浜FMは中2、中3日で22連戦、FC東京も19連戦があった。ACLに備えた選手層を保持したとはいえ、さすがに超過密日程に苦しめられた面があったのは否めない。

 その両クラブとも今季はリーグ戦に集中できる。ACLを戦う川崎にしてみれば、鹿島に次いで怖い存在は、この2クラブかもしれない。

 横浜FMはFWエリキが移籍したものの、もともと攻撃力はあるし、それでも補強が必要となればすぐに動けるフロント力がある。リーグ戦に専念できることで、どんなハイパフォーマンスなサッカーを見せてくれるのか楽しみにしている。

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 FC東京はあまり戦力補強をしていないものの、昨季に力を伸ばした若手選手たちが、ルヴァンカップのタイトルも獲得したことで自信を深めてシーズンに臨めるのは大きい。

 昨季はCBで渡辺剛が成長してジョアン・オマリとコンビを組んだことで、元日本代表の森重真人が中盤のアンカーで起用されて機能した。手堅いサッカーをする長谷川健太監督は、今年もこの形を継続したいと考えていると思うが、オマリの去就次第でどうなるか。

 加えて、リーグ制覇への課題は得点力だろう。3トップは強力だが、彼ら以外の得点パターンの構築はタイトル獲得には不可欠だろう。

 昨季2位のガンバ大阪、4位のセレッソ大阪は、ともに攻撃力をどう強化できるかが課題だろう。

 G大阪は3バックと4バックを併用しながら、宮本恒靖監督の堅実なサッカーで勝ち点を伸ばして最終的に2位になった。ただ、今季も同じ戦い方で上位に入れるかとなると、難しいのではないか。

 課題は攻撃力。アデミウソンが契約解除となり、6得点を挙げた勝負強い渡邉千真(→横浜FC)が抜けた。今シーズンはサンフレッチェ広島でリーグ戦15得点のレアンドロ・ペレイラを獲得し、横浜FCでリーグ戦4得点の一美和成をレンタルバックしたが、彼らが課題解消の起爆剤になれば、優勝の可能性はグッと増すと思う。