2021.02.04

増える「2世Jリーガー」。今季は初となる選手同士での親子対決も

  • 津金壱郎●文 text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLO

 琢也と現役時代に広島で一緒にプレーした風間八宏(59歳)も、名古屋を率いた2017年にJ2で、当時FC岐阜に在籍した次男・宏矢(27歳/FC琉球)と親子対決を実現している。

 しかも風間親子の場合、2012年に父・八宏が川崎フロンターレの監督に就任すると、長男の宏希(29歳/FC琉球)と宏矢も川崎に入団。2013年に兄弟が移籍するまで、父と3人一緒にプレーした。

 最初に親子ともにJ1でゴールを決めたのは、水沼貴史(60歳)・宏太(30歳/横浜FM)の親子だ。

 父・貴史は1983年にJSLの日産自動車に進み、ウイングとして金田喜稔、木村和司らと黄金期を築いた元日本代表。Jリーグ発足後は1995年まで横浜マリノス(現・横浜FM)でプレーし、42試合5得点の成績を残している。

 1990年生まれの息子・宏太は、2007年に横浜FMで17歳にしてプロキャリアをスタート。J2の栃木SC経て2012年からはJ1のサガン鳥栖に所属したが、このシーズンの3月24日の鳥栖vs横浜FM戦で古巣からJ1初ゴールを決めたことで、史上初となる「J1親子ゴール」が生まれた。

 J1での日本人の親子ゴールは水沼親子を含めて3ケースあるが、2例目は、浦和レッズ往年の名フリーキッカー広瀬治(55歳)と息子・陸人(25歳/現・鹿島アントラーズ)。浦和ユース育ちで右SBが主戦場の陸人は、2014年に水戸ホーリーホックでプロデビューし、翌年から4シーズンは徳島ヴォルティスに在籍。2019年に横浜FMに加入すると、ユース時代を過ごした浦和レッズ戦でJ1初ゴールをマークした。

 3例目は、昨シーズンにJ1初得点を決めた横浜FCのMF安永玲央(20歳)。11月8日のヴィッセル神戸戦、J1出場12試合目でJ1初ゴールを決めた。これは1995年に清水商高から横浜Mに入団した父・安永聡太郎(44歳)が、ルーキー年に1得点を決めるまでに要した22試合を大きく上回った。