高校サッカー選手権のMF&FWはタレントの宝庫。Jリーグ入りの逸材多数 (2ページ目)

  • photo by Morita Masayoshi/Matsuo Yuki

話題の超絶テクニックの持ち主。昌平の須藤直輝話題の超絶テクニックの持ち主。昌平の須藤直輝須藤直輝
すとう・なおき(MF/3年/昌平・埼玉県/169cm、63kg)

 超絶技巧で相手を翻弄し、見る者を唸らせる今大会ナンバーワンドリブラー。洗練されたスキルと予測不能なアイデアでチャンスをつくり、自らも果敢にゴールを狙う。鹿島アントラーズ入団内定。
「ボールを持った時のアイデアは一級品。また、負けず嫌いの一面もあり、昨秋のU-17ワールドカップのメンバーから漏れた際は、仲間の活躍が悔しすぎて、一度もテレビで見られなかった。昨年の選手権で青森山田に敗れたが、内容が悪くて3失点を喫した前半の映像もいまだに見られていないそうで、そういうメンタリティはプロ向き」(松尾氏)
「好きな選手がロナウジーニョで、チームメイトも『意味がわからないドリブル』と言うほど凄い足技を持っている。プロの世界でも、あのドリブルをやれたらいろんな人に面白いと思ってもらえるはず」(土屋氏)

平岡大陽
ひらおか・たいよう(MF/3年/履正社・大阪府/172cm、66kg)

 決してうまいというタイプではないが、誰よりも走り、チームのために戦える。ボランチの位置でチームを引き締める、いぶし銀タイプだ。湘南ベルマーレ入団内定。
「本人は技巧派でないのを理解していて、守備でも攻撃でもとにかく走る。平野直樹監督が言っていた言葉でいいなと思ったのは、『彼は白物家電』(=チームに不可欠の働きもの)。本当に今年の履正社の象徴のような欠かせないタレントで、決して派手ではないけど、ボールを奪えて、戦えて、走れる」(森田氏)
「何回か見ないとわからないが、ちゃんと見ていると、僕たちが思い浮かべる湘南スタイルにマッチする選手」(土屋氏)

◆14年前に全国V。野洲高の10番はなぜプロ入りしなかったのか>>

川上航立
かわかみ・こうたつ(MF/3年/帝京長岡・新潟県/170cm、62kg)

 技巧派が揃う攻撃陣を支える、チームのキーマン。今年はエースナンバーの14番を背負い、アンカーの位置からゲームをコントロールする。
「技術がしっかりしていて、ボールをうまくさばける感じもある。このチームは前にガンガン行きたい選手が多いなかで、彼がアンカーでどしっと構えているのは、帝京長岡にとって一つの軸」(土屋氏)
「新潟県予選では準決勝でケガをして決勝に間に合わない可能性もあったけど、痛みを押して出場。気持ちの強さもすごい」(森田氏)

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