三笘薫の「止められなかった」少年時代。相手監督もその才能に脱帽だった (4ページ目)

  • 鈴木智之●取材・文 text by Suzuki Tomoyuki

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 たった1年でJリーグのトップタレントに上り詰めた三笘。注目を集めているのが、彼の去就だ。年齢を考えたら、海外移籍のリミットが近づいているのではないか。後藤氏は「海外からオファーがあるかどうかは知りませんが、クラブとしては三好も板倉も、本人の希望を尊重して、海外に送り出した経緯があります」と語る。

「薫はジュニアからの生え抜きで、三好につづいて、地元川崎から出てきたスターです。サポーターからの人気も高いですが、世界でプレーしたいという気持ちは、今の時代は誰しも持っているものなので、個人的には快く送り出してあげたいとは思いますし、クラブとしても『川崎から世界へ』を目標としてやっています」

 12月19日に行なわれたJリーグ最終節。川崎が誇る変幻自在のドリブラーは、後半開始から出場すると、2アシストを記録。逆転勝利の立役者となった。トータル12アシストで、リーグの『アシスト王』である。

 ドリブル、パス、そして決定力と三拍子そろい、向かうところ敵なしの三笘。右肩上がりの成長曲線を描く背番号18の今後はどうなるのか? その動向に、目が離せない。

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