元Jリーガー那須大亮がYouTuberになって気づいた「重大な事実」 (5ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei

 もちろん、だからこそ、どうしなければいけないのか、そういう考えにつなげられた部分もあります。海外の選手やクラブのようにビジネスモデルを大きくしていくためには、いろんな角度から新しいものを構築していかないといけない。Jリーグが人気スポーツになるためには、まだまだやらなければいけないことがたくさんある。そこは引退して、さらに感じたところですね」

 では、YouTuberとしての活動の先に、どのようなプランを描いているのか。

「クラブのスポンサーだったり、オーナーになれたらいいなという夢があります。それこそ、ヴィッセル神戸の三木谷浩史会長もそうですけど、楽天がなければ、ヴィッセルというチームの今はないわけです。

 そこに関わる方々が情熱と対価を同時に得られて、みんなが笑顔で仕事できるような形が理想。別にオーナーという肩書にはこだわりませんが、大きな情熱が詰まった場所を、サッカーに関わる方々に提供したい。それが今までサッカーをやらせてきてもらった僕がやるべきことだと思っています」

 とはいえ、その道がどれだけ険しいものかを、那須は理解している。

「正直に言えば、まだ暗闇の中を走っている感覚です(笑)。光が見えては、すぐ閉じてしまう。大きな光の筋を掴むためには、まだまだ学ばないといけないし、経験しないといけない。そして、そのなかで結果を残さないといけない。

 僕はまだ社会人1年目の駆け出しのニューフェイスだと思っているので、目指すところは雲の上のところ。実現できる手応えはあるか? 今の感触としてはまったくですね(笑)」

 YouTuber那須大亮のサッカー界への恩返しの旅は、まだ始まったばかりである。

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