2020.12.09

三笘薫は新人選手初のMVP獲得の可能性。大卒Jリーガー「第7世代」がすごい

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 そして、本田圭佑、岡崎慎司、内田篤人ら、長らく日本代表を支えてきた選手たちと同世代の大卒Jリーガーが、「第5世代」だ。

 明治大学在学中に五輪代表に選ばれた長友佑都はもちろんのこと、2014年のワールドカップメンバーとなった伊野波雅彦、2011年アジアカップ優勝メンバーの本田拓也や、2017年JリーグMVPの小林悠をはじめ、高橋秀人、東口順昭、林彰洋ら、多くの日本代表経験者が輩出されている。

 大卒選手の存在価値を高めたという意味では、「第6世代」が残したインパクトも大きかった。

 ロンドン五輪ベスト4に貢献した永井謙佑、山村和也はともに、大学在学中から五輪代表として活躍。大学卒業を待たずにFC東京入りした武藤嘉紀は、2014年ワールドカップに出場している。

 また、丸山祐市、谷口彰悟、車屋紳太郎らが、プロ入り後に日本代表入り。その他、アギーレ時代の日本代表にサプライズ招集された皆川佑介、昨季JリーグMVPの仲川輝人も、この世代の大卒Jリーガーである。

 こうしてJリーグの歴史を振り返ると、数のうえで決して多くはないが、時代ごとに確実に好素材が出現してくる。それが大卒Jリーガーだと言えそうだ。

 とはいえ、ここ数年、その流れが細々と保たれているというより、むしろ勢いが増してさえいる。

 今季に限らず、昨季の大卒ルーキーを見ても、荒木隼人、坂元達裕、渡辺剛、相馬勇紀、上田綺世ら、今季の上位チームで主力を務める選手がずらりと顔をそろえる。最近の大卒Jリーガーの台頭を、室屋成や古橋亨梧などに端を発する一連の流れと考えれば、新たな「第7世代」による大きな波が生まれていると見ていいのだろう。

 今季は日本代表の活動がほとんど行なわれなかったため、彼らがそこに名を連ねる機会こそなかった。だが、その候補となりうる選手は、すでに現れ始めている。

 大卒Jリーガー第7世代――。彼らは、従来の選手育成の考え方を覆しかねないほど、Jリーグで一大勢力を築くのかもしれない。

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