2020.12.05

独自ランキングのJリーグ月間MVP。必見要素満載の鹿島のFWふたり

  • photo by Sano Miki

ビッグプレーの三笘。6ゴールの長沢
杉山茂樹氏(スポーツライター)

1位 長沢駿(ベガルタ仙台)
2位 三笘薫(川崎フロンターレ)
3位 マテウス(名古屋グランパス)
4位 上田綺世(鹿島アントラーズ)
5位 オルンガ(柏レイソル)

 今月のNo.1プレー、今季No.1かもと言いたくなるのは、三笘薫が川崎対横浜F・マリノス戦(11月18日)の終了間際に魅せた、距離にして100m近くに及んだドリブル&アシストだ。

 自軍深くからドリブルで、タッチライン沿いの大外まで膨らみながらボールを運び、そこから再度、内側に切れ込んで行くというルートだった。その間に、渡辺皓太とチアゴ・マルチンスを抜いているので、そのドリブルは言うならば「100mふたり抜き」だ。

 得点者こそ、三笘からラストパスを受けた小林悠だが、マイボールに転じた瞬間から、それ以外の選手はひとりも絡んでいない。三笘がシュート以外をひとりですべて演じ切ったという、滅多にお目にかかれない貴重なプレー。もっと騒がれていいスーパープレーである。

 そこで11月のMVPは三笘で決まりと言いたくなるが、ライバルは存在する。6ゴールをマークした長沢駿だ。Jリーグの多くのチームのストライカーは外国人選手で、1トップとなるとなおさらだ。貴重な存在である上に6ゴールも叩き出した。これは讃えないわけにはいかない。三笘か長沢か。先月のMVPを三笘にしたので、今月は長沢で行きたい。

 3番手は同様な理由から、4ゴールを挙げた上田綺世。ここに来て、本格化してきた印象だ。滞空時間の長い、腰がふわりと浮くようなヘディングを再三披露。総合力を高めている印象だ。

 4番手はマテウス。右でプレーすることもあるが、左利きの左ウイングだ。左ウイングは、三笘のような右利きが務めるのが一般的になりつつあるなかで、光る存在。左サイドを深々とえぐるプレーができている。

 だが、その分、中央へ切れ込んでのシュートは放ちにくい。左利きの左ウイングは、基本的に、得点力に問題を抱えるものだが、マテウスはそうではない。名古屋ではいちばんの稼ぎ頭になっている。今月も2ゴールをマーク。好調名古屋を語る時、欠かせない選手になる。横浜FMが低迷することになった要因でもある。

 5番手は3戦3発、今季通算26 ゴールをマークしたオルンガ。ペースはまったく鈍っていない。