本田望結のそばにはいつもサッカーがある。長友に惹かれる理由を語った (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 本田はいたずらっぽい笑みをもらした。フィギュアスケートとサッカー。それは同じスポーツでも、アプローチが大きく異なる。しかし、彼女自身の視点は一つだ。

〈不条理な中でも、ひたむきに頑張っている〉

 その姿に惹かれ、共感を覚える。

「(日本代表のサイドバック)長友(佑都)選手のプレーが、すごく好きです。サイドバックというポジションを目指している選手って(フォワードなどよりも)多くないじゃないですか? でも、長友選手はチームにとっていないとダメな存在だと思うんです。試合中にずっと走り続ける姿などをロシアワールドカップで見て、それを実感しました。深夜の放送でしたが、テレビにかじりつくように見ました。頑張る姿が素敵です。(長友の妻で女優の)平愛梨さんは、昔から大好きなお姉さんなので長友選手にはなんとなく会ったことのあるイメージですが、実際にはまだお会いしたことはなくて。

 私は(もしサッカー選手だった場合のポジションは)ゴールキーパー(GK)だけは無理です! (勝負が決まる)PK(ペナルティーキック)があるし、GKって度胸がすごいじゃないですか? 私には絶対できません。だから、カッコいいという表現だけでは収まらない。もちろん、GKの方からしたら、毎日、その練習をしているわけだから、当たり前のことだと言われてしまうかもしれないのですが、あそこで戦えるメンタルは、尊敬します。

 PKで負けて体育座りになって、うなだれている姿とかは見ていられません。でも、(応援マネージャーは)その選手にもインタビューするんですよね......。一人でも多くの選手の気持ちや辛さを知ってもらえるように。準備をします!」

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