本田望結のそばにはいつもサッカーがある。長友に惹かれる理由を語った (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 今年の高校サッカー地区大会でも、その重圧はドラマを生んでいる。昨年度、全国優勝した王者・静岡学園が、「プレッシャーを感じた」と県大会で姿を消した。一方、ごっそりと有力な3年生が抜け、「今年は厳しい」と下馬評が低かった昨年ベスト4の帝京長岡は、反骨心で全国出場を決めている。

「地区大会の代表は、まず学校を背負っています。学校の歴代の選手たち、日本代表になった先輩もいるかもしれない。連覇をかけての戦いや、毎年出場しているチームとか、今までの伝統も含めて重みがある。そこで戦うメンタルの強さというか、私にはその勇気、度胸ってあるのかなって。

 そして学校だけでなく、自分のいる都道府県も背負っている。全国大会に出場できなかった高校がたくさんあるわけなので、その重圧もすごいはずです。

 その中で、夢を追うってすごく青春で、いいなって思います。

 個人スポーツも個人での難しさはありますけど、集団の中でのサッカー選手の頑張りがどういうものか、とても気になります。だって、喧嘩とかしちゃったら、その人に試合でパスを送りたくないじゃないですか(笑)」

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