本田望結のそばにはいつもサッカーがある。長友に惹かれる理由を語った

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

本田望結インタビュー② サッカー取材の決意表明 

「サッカーは小さい頃から身近だった」と語る本田望結「サッカーは小さい頃から身近だった」と語る本田望結本田望結インタビュー①応援マネージャー就任編はこちら>>

 小学校低学年の頃だった。スケートリンクに隣接した芝生のグラウンドで、サッカーに夢中な人たちがいた。フィギュアスケートの練習の帰り道、高校時代までサッカーに明け暮れていた父が、そこに転がっていたボールを拾い、リフティングの技を見せてくれたことがあった。その生き生きとした様子を、彼女は今も覚えている。

「父の影響で、サッカーはいつもそばにあったような気がします」

 本田望結(16歳)は、曇りのない顔でいう。今回、第99回全国高校サッカー選手権大会の第16代「応援マネージャー」に就任したことを、父と涙を流して喜び合った。「その時のことはずっと泣いていて覚えていない」と振り返り、感情量が豊富な彼女らしい。

 フィギュアスケーターで、女優でもある本田は、応援マネージャーとして高校サッカーと向き合うーー。

「フィギュアスケートは、小さい頃から知っている選手ばっかりなんです。例えば方言とかも、あまり珍しい選手はいなくて。同じような(地域の)選手が多い。同じ選手がずっと周りにいて、自分がシニアに上がれば皆も上がるわけで。ずっと変わらない。サッカーって、いろんな地域の選手がいますよね?

 それと、フィギュアスケートは個人競技で、サッカーは団体競技。選手同士が力を合わせる難しさは感じますね。私だったら、それができるか......、わからない。サッカーは、自分だけ活躍すればいいわけじゃない。味方も応えてくれないと、始まらない。逆に味方が頑張っていても、自分が応えられないと、ゴールにつながりません。団体競技って、背負うものがあって、大変だと思います」

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