「最強」川崎フロンターレにあって、一番活躍した選手は誰か? (2ページ目)

  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

第1位:MF家長昭博(17ポイント)

text by Harayama Yuhei

 新機軸の3トップが、川崎フロンターレの独走を導く要因となったのは確かだろう。そのシステムにおいて重要な役割を担ったのが家長昭博だ。

 右ウイングを主戦場とした今季は、サイドいっぱいに開いて幅を取り、新加入の右SB、山根視来と好連係を築いて、多くのチャンスを生み出した。

 何より頼もしいのはボールが収まること。奪われることがほとんどないから躊躇なく縦に付けられるし、タメを作れるから思い切った攻撃参加も可能となる。攻撃力にも優れた山根がその能力をいかんなく発揮できたのも、家長の存在があったからに他ならない。

 もちろん、単独でも違いを生み出せるのが家長の真骨頂だ。深い位置まで持ち込んで高精度クロスを供給すれば、中に切れ込んでフィニッシュワークにも顔を出す。その多彩で高品質なスキルは、1試合平均で2.5得点以上も記録する川崎の攻撃スタイルの源泉だった。

 また相手陣内での即時奪回を狙う守備でも、家長は手を抜くことはなかった。フィジカルを生かした力強い対応は相手のビルドアップの精度を狂わせ、中盤以降の守備を楽にした。

 ハードスケジュールや交代枠の増加に伴い、今季は多くの選手が出場機会を得るなか、出場時間は攻撃的な選手の中ではチームトップ。鬼木達監督は、最も不可欠な選手として家長を重用したのだ。9得点、4アシスト(11月26日現在)という数字以上のその貢献度は、MVPを獲得した2018年にも引けを取らないものだった。

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