2020.11.25

Jリーグ在籍中にW杯で優勝した唯一のブラジル代表が語る「日本愛」

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 その後はコリチーバ、続いてポンチ・プレタに移籍した後、2002年に現役を引退した。しかしチームにはそのまま残り、チームマネージャーとなった。

 現在彼は55歳。今でもポンチ・プレタ(現在セリエB)のために働いているが、それだけではない。その他にもいろいろな事業を手がけている。現役中に購入した不動産もそのひとつだが、興味深いのは彼がゴム園やゴム工場を経営していることだ。

 自分のゴム園で取れたゴムからラテックスを製造し、世界のマーケットに供給している。こうしてまた彼は世界で活躍をしているのだ。

 私生活では30歳の時にアナ・クラウディア夫人と結婚、ロドリーゴ、ロナウド、ラファエルの3人の息子がいる。彼の名前を継いだ次男のロナウドは、これまた父親の後を継いでサッカー選手となった。サンパウロやスペインのバレンシアのユースチームでプレーした経験を持つ。ただひとつ違うのは彼が選んだポジションがFWということだ。ロナウダンの息子なので、登録名はロナウダンジーニョ。(「○○ーニョ」は「小さな○○」という意味)。ロナウドが多いから仕方ないのだが、舌を噛みそうだ。

 しかし、彼は3年前から選手活動を中断し大学に通っている。実は父のロナウダンも、ブラジルでは数少ない、本当に数少ない大学出の選手なのだ。

 ロナウダンは今でも日本のサッカーを気にかけ、テレビで放送される時には必ずと言っていいほど試合を見ている。

「私がいた頃からは信じられない話だが、今の日本は世界のトップ15に入る強さを持っていると思う。女子はまぎれもなくトップ5に入るだろう。何よりの証拠が、世界中のリーグで日本人がプレーしていることだ。ヨーロッパの主要リーグでも日本人が主役になっている。若いいい選手もどんどん生まれてきている。スペインのクボ(久保建英)は世界で最も有望な若手のひとりだろう。

 また、ブラジルのセリエAにも日本人が中心にもなっているチームがある。ホンダ(本田圭佑)だ。今のブラジルリーグで最も注目されている外国人選手のひとりだろう」