42歳以上のJリーガー6人の今。まだまだユニフォームは脱がない (2ページ目)

  • 津金壱郎●文 text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLO

 今季の中村はFC東京戦までの23試合のうち、スタメン3試合を含めて9試合に出場。J1通算400試合出場まであと5試合に迫っていることもあり、最年長出場記録で歴代3位の土屋を抜くのは時間の問題だろう。

 カズに記録を破られた中山も、いまだ現役選手だ。

 ジュビロ磐田の黄金期を築き、J1リーグ通算355試合出場で157ゴール。札幌在籍時の2012年11月24日の出場を最後に一度は現役を引退したものの、2015年に当時JFLだった沼津で現役復帰した。

 ただ、一度目の引退の原因となった重度の変形性ひざ関節症を抱える中山は、復帰後は一度も公式戦のピッチには立っていない。2017年からJ3を戦うチームで奇跡の復活劇は実現するのか。

 その沼津には、1974年生まれの伊東輝悦も在籍している。

 Jリーグ元年の1993年に清水エスパルスに加入し、1996年のアトランタ五輪ではブラジルから決勝点を奪って大金星の立役者になった。J1でのプレーは甲府在籍時の2013年の6試合が最後で、J1通算517試合30得点。

 2014年の長野パルセイロからJ3を渡り歩き、2016年はブラウブリッツ秋田、2017年からは沼津に所属している。ただ、2017年と2018年のリーグ戦出場はゼロ。昨季は3シーズンぶりに1試合に出場してJ3最年長出場記録を45歳2カ月24日に塗り替えたが、今季はいまだベンチ入りもない。

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 一方、J2最多出場記録を持つ水戸ホーリーホックのレジェンドGKは、今季は2年4カ月ぶりにピッチに立った。

 1977年4月27日生まれの本間幸司は、1996年に水戸短大付属高から浦和レッズに加入。しかし、浦和での3年半は1試合も出場できず、1999年途中に当時JFLだった地元の水戸に移籍した。

 2000年のJ2昇格から2018年まで574試合で守護神を務めたが、昨季はキャリア2度目の出場ゼロに終わった。今季は第22節の「北関東ダービー」ザスパクサツ群馬戦に先発し、3ー1の勝利に貢献している。

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