ポスト室屋成、FC東京19歳右SBが躍動。復元力と育成組織の重要性 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • ヤナガワゴー!●撮影 photo by Yanagawa Go

 ちなみに、今シーズン上位に位置するセレッソ大阪、ガンバ大阪も、U-23チームを持つ。セレッソJ3を主戦場にしていたセンターバックの瀬古歩夢が躍進。ガンバからは中村敬斗(シント・トロイデン)、食野亮太郎(リオ・アヴェ)が欧州へ渡った。

 ヨーロッパでは各クラブがBチームを持ち、それぞれ下部のカテゴリーに属している。例えばバルセロナは、2部B(実質3部)のバルサBが登竜門。そこで頭角を現した選手はトップに召集され、タイミング次第でデビューを飾れる。リオネル・メッシやアンドレス・イニエスタもバルサBを経験し、段階を踏んで成長した。

 U-23があったことで、FC東京は瓦解することなく、リーグでトップ3を堅持し、ルヴァンカップでは決勝に進んでいる。

「若い選手で、(自分がチームを去って)誰が出てくるとかはわかりません。でも、みんな能力は高い。きっかけ次第で活躍できるはずで」

 ロシアに移籍前に橋本はそうエールを送っていた。ルーキーたちは成長の過程にある。成功も失敗も、糧になるはずだ。

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