「久保世代」で日本の決定力不足は解消なるか。Jで台頭する10代若手FWたち (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 今季J1でゴールを決めた10代選手(2001年以降生まれ)は、3得点で最多のFW斉藤光毅(横浜FC)をはじめ、MF荒木遼太郎(鹿島アントラーズ)、MF西川潤(セレッソ大阪)、FW藤尾翔太(C大阪)に続き、小田で5人目となった。

 FWオルンガ(柏レイソル)を筆頭に、ハイペースでゴールを量産する外国人選手の活躍が目立つだけに、どうしてもその陰に隠れがちにはなるが、若手日本人アタッカーも着々と力をつけてきている様子がうかがえる。

 U-19日本代表キャンプでも存在感を示したヴィッセル神戸の小田裕太郎 U-19日本代表キャンプでも存在感を示したヴィッセル神戸の小田裕太郎 10月4日~7日に行なわれたU-19日本代表キャンプにも、J1スコアラー全員が参加。最終日に行なわれたジェフユナイテッド千葉との練習試合(2-1で勝利)では、彼らのホットラインから先制ゴールも生まれている。

 概ね千葉の優勢で進んでいた、前半42分のことだ。

 中盤でのボール奪取から前線の西川へ縦パスが入り、これを小田がサポート。小田は前向きにボールを受け、高速ドリブルでグイグイと前進すると、ペナルティーエリア内の斉藤へラストパス。これを受けた斉藤は、トラップからの素早い半転でDFをかわし、最後は落ち着いて左足でシュートを決めた。

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