2020.10.06

神戸・古橋亨梧の覚醒がエグい。
日本代表でのプレーを見てみたかった

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 一定水準以上のプレーが保たれれば、必然的に、そのなかから目を引く選手が現れる。

 古橋はその筆頭だが、DFであれば、荒木隼人(サンフレッチェ広島)、瀬古歩夢(セレッソ大阪)、丸山祐市(名古屋グランパス)、渡辺剛(FC東京)。攻撃的な選手であれば、三苫薫(川崎)、江坂任(柏レイソル)、坂元達裕(C大阪)、田中達也(大分トリニータ)、松尾佑介(横浜FC)など、挙げ始めたらキリがないほどだ。

 彼らの多くは、過去にJ1で目立った実績を残していない選手、いわば、今季ブレイクした選手になるのだが、そうした選手の台頭が目立つのも、今季の特徴と言っていいだろう。

 当然、彼らは日本代表(A代表)経験がまったくない、あるいは、少ない選手がほとんどだ。J1で出色の働きを見せる彼らが、そのうちの何人かでも日本代表に名を連ねることになれば、国内組にとって大きなモチベーションとなるに違いない。

 だからこそ、今回、彼らが選考のテープルに上げられることすらなく、その機会が失われてしまったことは残念であり、もったいなかった。

 日本代表は10月、オランダ・ユトレヒトで親善試合を2試合行なう。だが、新型コロナウイルスの感染リスクや、帰国後の自主隔離期間などを考慮し、森保一監督をはじめとするスタッフを除き、日本代表メンバーは海外組だけで編成されることになった。

 もちろん、その判断は妥当であり、異論を挟む余地はない。ひと言で言えば、仕方のないことである。

 しかし、今の古橋が日本代表に加わったら、どんなプレーを見せてくれるだろうか。あるいは、その後のJ1でのプレーにどんな変化が表れるだろうか。

 そんなことを想像するにつけ、世界中で猛威を振るう未曾有の感染症がうらめしい。

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