清武弘嗣のゴールを生んだロティーナ戦術の真骨頂。「攻撃より守備」のカラクリ (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 横浜FMの矛の勢いはすさまじかったが、セレッソの盾は凌ぎ切った。試合後、スーパーゴールを決めた清武について問われた際、指揮官ロティーナの述懐は象徴的だ。

「清武はセレッソの主将で、リーダーだ。ゴールだけでなく、プレーメイクができるし、何より守備で頑張れる。彼のようなリーダーが守る姿勢を見せれば、他の選手も従う。模範と言えるだろう」

 勝利を呼び込んだ一撃よりも、守備への献身を語る。そこにロティーナ・セレッソの本質はあるのだろう。

「安定した守備がいい攻撃を生み出す」

 その真骨頂のような快勝劇だった。

 次は9月16日、ヴィッセル神戸との敵地戦になる。川崎との首位争いには、負けられない。難攻不落の戦いで、6連勝はなるか。

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