2020.08.14

J過密日程でメンバー固定が正解?
数字で見る各チームの戦略と成否

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato


過密日程のなか、メンバーを固定して勝ち点を積み重ねた名古屋グランパス また、消化が1試合少ないながらも、当該6節の勝ち点で川崎に次ぐ2位につけた名古屋は、先発メンバーの固定化がさらに顕著だ。全試合先発は実に8人を数え、全クラブ中最多。全試合フル出場4人も最多タイである。

 やはり、実質的に新シーズンのスタート直後であり、しかも、十分な準備を行なえないままに迎えた再開だっただけに、ある程度メンバーを固めて戦ったほうが、チームとしての練度は高まるということだろう。

 5試合以上先発が9人と、全クラブ中最多タイのセレッソ大阪にしても、ふた桁の勝ち点11を稼いでいる。C大阪は、全試合先発も7人と名古屋に次いで多く、メンバーを固めることのメリットを示している。

 少し変わった動きを見せているのは、柏レイソルだ。5試合以上先発は3人と全クラブ中最少にもかかわらず、不思議と先発入れ替えも3人と少ないのである。

 これは負けている間(第2~4節)は先発を大きく入れ替え、第5節の勝利を境に方針転換し、勝っている間(第5~7節)はほとんど入れ替えをしなくなったからだ。5試合以上先発は少ないものの、どちらかと言えば、固定化傾向に色分けできるのかもしれない。

 とはいえ、過密日程の今季を長い目で見たとき、同じメンバーで戦い続けることのデメリットもあるだろう。

 まだシーズン序盤の、しかも高温多湿の過酷な環境下での試合に出続ければ、当然、疲労の蓄積を引き起こし、ひいてはケガにもつながりかねない。さすがに、このままずっとほとんど変わらないメンバーで戦い続けるとは考えにくいが、いずれこのツケを払わされることにもなりかねない。