2020.07.14

斉藤光毅18歳、一美和成22歳。
横浜FC2トップの底知れぬポテンシャル

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by Getty Images


「(リーグ再開後から)3バックにしてやっていますけど、選手たちがパワーを出してくれているので、そこは非常にポジティブに捉えています。自信を持ってやれてきているので、そういう意味ではもっともっとよくなっていく感じはします」

 指揮官も新たなシステムへの確かな手ごたえを感じているようだった。

 スタイルだけではない。タレント力にも大きな可能性が感じられた。なかでも22歳の一美と18歳の斉藤光毅の2トップが、横浜FCの攻撃に勢いをもたらす要因となっていた。

 身体の強さを生かしたポストプレーと、巧みなフィニッシュワークを備える前者と、鋭いドリブルを駆使し、バイタルエリアで違いを生み出す後者。異なる特長を備えた若きコンビは、この試合でも阿吽の呼吸を見せ、何度もチャンスを作り出していた。

「2トップなので、ふたりの関係で点は獲れると思う。(斉藤)光毅のスタイルを理解してプレーしているつもり。まだミスはあると思うけど、動き出しだったり、裏に抜け出す部分だったり、毎試合よくなっていると思う」(一美)

 見事な胸トラップから力強い一撃を叩き込んだ一美は、これが今季2得点目。斉藤も前節にJ1初ゴールを決めている。底知れぬポテンシャルを秘めたこの2トップは、今後リーグを代表するような名コンビになる期待感を抱かせる。

 もちろん勝てなかった以上、手放しで称賛できる試合ではなかっただろう。たとえば、つなぐ意識の高さは、一方で相手にとっての狙いどころとなる。実際にビルドアップのミスからピンチを招くシーンは何度か見られたし、うまくボールを回せない状況下で、相手に押し込まれる時間帯もあった。

 あるいはボール保持の長さと比べて、シュートの数が比例しないという事実もある。この日はわずかに4本で、3−1と快勝を収めた柏戦でも4本だった(効率がいいとも言えるが)。つまり今はまだ、ボールを持っているだけという見方もできる。