レイソル「怪物不在」で勢い激減。ネルシーニョが描く今後のビジョンは (4ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao


 そうなると、求められるのは日本人プレーヤーの奮起だ。

 FC東京戦では、身体を張った守備で強烈なブラジル人トリオに対抗した染谷をはじめ、ボールに数多く絡み攻撃の起点となった江坂任(あたる)、あるいは高橋峻希(しゅんき)、古賀太陽の両サイドバックも、数的不利に陥ったなかで驚異的な走力を保ち、攻守に奮闘した。

 途中からピッチに立った3人も、可能性を感じさせるプレーを見せている。

 1ボランチとして防波堤となり、攻撃のスイッチを入れるパスを供給した戸嶋祥郎、鋭いドリブルで攻撃を活性化させた神谷優太と仲間隼斗。この3人はいずれも今季加入した新戦力だ。ほかにも呉屋大翔や大南拓磨など、ポテンシャルを秘めた新加入選手たちが控えている。

 J2のアルビレックス新潟から今季加入した戸嶋は、手応えと課題を口にした。

「より高いレベルで細かい修正や動きはだんだんできていると思うけど、監督やほかの選手からはまだまだだと見られていると思うし、僕もそう感じている。今日みたいな状況でも結果を出さないと、スタメンに入るのは厳しいと思う。

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